エピソード1 「負い目と不安」の手口とは・・!
配膳会責任者F氏と休憩について話した。
(音声はこちら)
【録音より抜粋】
「休憩の話に少し前に戻って、一度一か月分のみんなの給料をとある一人を抜き出してシミュレーションしたことがあった。そしたらやっぱり①休憩時間を設けないほうが全然手取りが多かった。
W(昼夜2宴会)で働けば飯は食える。でも一発だったら食えない時がある例えば②17時入りとか16時45分も食えないしそうなったときには当然のごとく損をする。③そこで会社が気持ちつけてくれたり、あとたとえば宴会サービス支配人S氏さんが④11時入りの弁当出しの”どシングル(4時間勤務)”3,5時間しか実働していなと。それなのに4時間つくご飯も食べれる最高だね。でそういうそのきっちりしていくと❶そういうところをメスいれなきゃいけなくなっちゃうんだということを宴会サービス支配人S氏さんが言ってたのね。そういったところは❷労務も知っているんだと与えなくてもいい休憩を与えてるということも知っているとだからそういうことを計算すると今のまんまのほうがいいんだよと俺も確かにシミュレーションしてみたらあるプロ(常用状態の日々紹介配膳人)の200時間ちょっとぐらい働くパターンをね調べてみたらそうだった。でもこういう時にもらえなかった。こういったときにもらえた。⑤余計にもらったときは誰も何もいわないもらえなかったら文句を言うそういったことがでてくるのでこらきちっときめないとね将来的にはむずかしいですよねということを聞かされ、まぁそらそうでしょう。」
これを要約すると、
①休憩を取らないほうが収入が多い
②取れない損をしたら③会社が少し補填している(そんなものはない)
④法定外休憩がある
なのに、⑤得したら何も言わず、損をしたら文句を言う
ならば、❶メスをいれなきゃいけなくなる
❷労務はそのことを知っている
だから、そのまんま(休憩なし)のほうがいいんだよ
もっと、要約すると
①休憩取ると短時間の労働になって手取り減りますよ。(ホテルが時給が発生する休憩を取らせたくないため)
②③④⑤ ホテルは良心的であなたたちは得をしているんですよ。(休憩の有給)
❶❷ あなたたちが得をしているのは知っています。それでも不満があるなら休憩時間の時給支払いをなくしますよ。
もっと、要約すると
得しているのに、主張ばかりすると、それがなくなり手取り減るよ!
配膳会責任者にしてこのホテル擁護発言、それならばそろそろこちらも言わなければならない。
①時間外労働(残業)に対する割増賃金25%が支払われていない。
②さらに、週40時間以上(一日の残業時間以外)の割増賃金25%も支払われていない。
③就業時間の5分前、10分前に宴会場に行ってすぐ働き始めている。
④ここまでは言わないが、使用者から義務付られた制服の着用時間は労働時間となる。
⑤何十年も社会保険加入をホテルは隠し社会保険の負担分は得をしてた。
⑥有給休暇があるはずをホテルは隠し、有給休暇の支払い分は得をしていた。
⑦法定の休憩を与えず労働させホテルは得をしていた。私は知っていた。加入させないといけない社会保険を加入させていないと。与えないといけない有給休暇を与えていないと。与えないといけない休憩を与えていないと。そんなに、負い目を感じさせるような発言をするのならいろいろメスを入れないといけない。将来的にきちっと法令順守しないとむずかしいですよね、ホテル業界的にも。
では、労務は時間外労働の割増賃金をどう説明しているのか?それは、「休憩時間にも時給を払っている。それを時間外労働の割増賃金25%分の支払いとしている。」
いわゆる、みなし残業というやつだろう。みなし残業制度というのは、労働者が不利益を受けてはいけない、適正に運用している会社は金額的には損をする。ただ、労務管理面ではメリットがある。 (有料職業紹介所に登録するときにみなし残業の説明はなかった、ただ休憩時間にも時給が発生しますよという労働契約だった。・・それがある理由からみなし残業という説明にかわっていった。労使協定の締結、働基準監督署への届け出などは不明)
それを得をしている、得をしていると殊更に強調しホテルは良心的だと心理的に負い目を感じさせ、手取りが減ると不安を煽る。たとえメスを入れられても損はしない、当たり前になっただけだ、しっかりと時間外手当の割増賃金をもらえばいい。しかもどれだけの金額が得をしているというデーターを見せてもらっていない。その前に時給発生の休憩(残業代の割増のかわり)を与えないで、残業になったとき割増賃金をどう支払うのか?それを説明してもらいたい。
意図的に休憩をとらせないとする以前に、私も自身の給与明細をもとに休憩あるなし、休憩時間の有給ありなし、割増ありなしなどいろいろな条件の場合分けを簡単なプログムを書いて検証してみた。早入りの私の場合でも月に数千円程度、良心的、最高だね!と言えるほど自慢出来るほどではなかった。
1つの宴会の仕事量は減っていない改善がないからと前に書いた。プロがいなければ宴会は始まらない終わらない。それらのプロの労働時間を短時間労働にできるのわけがない。
無知ほど怖いものはない!
このようにして、有料職業紹介所がホテルの意を汲み雇用不安、収入不安を利用してホテル配膳人を意のままに操っている。